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環境負荷の低い独自のニッケル亜鉛電池を開発した 「ジンクファイブ」へ出資

Japan Energy Fundは、アメリカのZincFive, Inc.社(以下、ジンクファイブ)に出資したことをお知らせします。脱炭素テックファンドからの投資は3件目となります。

ジンクファイブは、革新的技術でニッケル亜鉛電池ベースのソリューションを提供する世界のリーディングカンパニーです。今回の資金調達ラウンドではJEFのほかに英国の脱炭素分野を専門に投資するベンチャーキャピタル、OGCI クライメイトインベストメントを含む多数の著名投資家が出資しています。

ジンクファイブのニッケル・亜鉛テクノロジー技術のイメージ図 (ジンクファイブ提供)

背景

世界的に脱炭素化が進む中、電化に伴う電池の利用が急増しています。無停電電源装置(UPS)の世界市場規模は、2022年から2027年にかけて年平均成長率8%*1で成長すると予測されます。さらに、ジンクファイブのターゲット市場の一つであるハイパースケールデータセンターの世界市場は、2027年までにCAGR26.32%*2で成長すると予測されています。同社が扱うニッケル亜鉛電池の技術は、UPS用電池として、特にデータセンター分野で実用化され大きく成長する可能性があります。

*1 出典 Mordor Intelligence: “UNINTERRUPTIBLE POWER SUPPLY (UPS) MARKET – GROWTH, TRENDS, COVID-19 IMPACT, AND FORECASTS (2022 – 2027)”
*2 出典 Markets and Markets: “Hyperscale Data Center Market by Solution (Server, Storage, Networking, Software), Service (Consulting, Installation and Deployment, Maintenance and Support), End-User, Data Center Size, Industry, and Region – Global Forecast to 2022”

ジンクファイブ のニッケル・亜鉛テクノロジーについて

ジンクファイブのニッケル・亜鉛(NiZn)テクノロジーは、ビジネスに、人々に、そして地球に優しい高出力バッテリーソリューションを実現します。ジンクファイブのニッケル亜鉛電池は、小さな設置面積で高い放電速度と安全性を提供し、UPS、産業用スターター、オフピークのエネルギー貯蔵などに使用されています。

ジンクファイブについて

ジンクファイブは、アメリカオレゴン州を拠点に、ニッケル・亜鉛電池とパワーソリューションの革新と提供において、世界をリードしています。90件以上の特許を取得し、ジンクファイブのテクノロジーは世界を前進させるために「The Power of Good Chemistry™」を利用しています。同社の技術は、ニッケル・亜鉛化学の安全性と持続可能性を活用し、ミッションクリティカルなアプリケーションに高い出力密度と性能を提供します。

ジンクファイブウェブサイト:www.zincfive.com

関係者のコメント

ENECHANGE株式会社代表取締役CEO 城口 洋平

私たちは、OGCIクライメントインベストメントをはじめとした複数の投資家とともに、ジンクファイブのこの投資ラウンドに参加できることを嬉しく思います。ジンクファイブのニッケル亜鉛電池技術は脱炭素化への重要なステップであり、データセンターやオフグリッド電力、高度道路交通システム(ITS)分野の電池で有望な商業的採用が実証されています。グリーン成長戦略で示された日本政府の方向性の下、脱炭素化を目指す日本に強くフィットすると考えています。今回の投資を皮切りに、協力的なビジネス関係を構築し、ジンクファイブ社の日本市場への参入支援を目指します。

ジンクファイブ CEO Tim Hysell氏

当社のお客様には、安全性や環境面で妥協することなく、より高性能なニッケル亜鉛電池やパワーソリューションとして当社の製品に満足していただいています。ENECHANGEと提携することで、ニッケル亜鉛電池を新しい世界的な成長分野へ導くための資本と戦略的な関係を得ることができます。

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